やまもとひまわり祭り(宮城県 山元町)

山元町の「やまもとひまわり祭り」は、震災後の復興支援として始まった花畑イベントです。
7月中旬から下旬にかけて、約200万本のひまわりが咲き誇り、自由散策や摘み取り体験が楽しめます。
駐車場も無料で整備され、家族連れにも優しい夏の観光スポットです。


ねぇ地蔵さん、毎年、場所を移動するひまわり畑があるって聞いたんだけど。山元町の「やまもとひまわり祭り」って、どんなふうに始まったの? あのお花畑、まるで絵本の世界みたいだけど、何か特別な背景があるのかな。

はい、「やまもとひまわり祭り」は、東日本大震災の後、山元町の復興支援の一環として始まりました。当時、津波によって沿岸部の農地が甚大な被害を受け、作物が育ちにくい状態となってしまったのです。そのような中で、地力の回復を目的に緑肥としてひまわりを植えたのがきっかけです。

緑肥って、土を元気にするためのお花ってこと?

そうですね。ひまわりは根を深く張り、土を耕す効果があります。また、枯れてからは土に鋤き込むことで有機質となり、地力が高まるのです。町の人々は、農地を少しずつ蘇らせながら、そこに希望の象徴としてのひまわりを見出しました。

なんだか…花を咲かせることで土地も心も癒されていくって、素敵なお話だね。そういえば、そのお祭りの会場ってどのくらい広いの?

はい、最近の規模では約7.6ヘクタールの畑に、200万本から280万本ほどのひまわりが咲き誇ります。ひとつの品種「サンマリノ種」が主に植えられており、背丈は150センチほどにまで成長します。一面に広がるその光景は、まるで黄金色の絨毯のようですよ。

わぁ…まさに夏の魔法だね。見頃はいつくらいなの?

例年、7月の中旬から下旬にかけてが見頃です。特に20日前後は、多くのひまわりが咲きそろい、美しい時期と言えるでしょう。ただ、気象条件によって若干のずれがあるので、町の公式サイトなどで開花情報を確認すると良いですね。

うん、それなら安心だね。ところで、そこって自由に歩いたりできるの? ほら、写真撮ったり、ひまわりの香りを楽しんだりしたいなぁって。

もちろん可能です。会場では自由に散策できますし、高見台も設けられており、ひまわり畑を上から見渡すこともできます。また、ひまわりの摘み取り体験も行われており、お土産として持ち帰る方も多いですよ。

へぇ~それは楽しそう。家に飾ったら、きっとお部屋が明るくなるね。それでね、車で行こうか迷ってるんだけど、駐車場ってあるのかな?

はい、ございます。会場近くの農道が、指定の駐車スペースとして整備されています。基本的には縦列での駐車となり、一方通行で案内されていますので、係員の指示に従っていただければ安心です。

それなら安心だね。あとね、ちょっと気になったんだけど、お祭りって他にも何か催し物があるのかな?

過去には、地元のマスコットキャラクター「ホッキーくん」が登場したり、小さなお子様向けの体験コーナーがあったりと、家族連れにも配慮した内容が多く見られました。ただし、年によって開催内容が異なることもあるので、最新情報をご確認ください。

ふふっ、ホッキーくんって名前かわいいね。最後に、地蔵さん、夏のひまわり祭りを楽しむためのアドバイスってある?

そうですね。日差しが強い時期ですので、帽子や日焼け止め、こまめな水分補給を忘れないようにしてください。また、畑ですので足元が汚れることもありますから、歩きやすい靴をおすすめします。安全に、そして思い出深い時間を過ごしていただければと思います。

うん、地蔵さん、ありがとう。ひまわり畑って見るだけで元気になれる場所だけど、その背景や人の想いを知ったら、もっと大切に思える気がするね。

ひまわり畑に行った思い出にその地のひまわりを持ち帰ることができるってすごいよね 開催されている場所が毎年変わるから事前に調べてから行くようにね。
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