警察資料館(宮城県 登米市)
旧登米警察署庁舎

この建物は、明治時代に建てられた旧登米警察署庁舎で、現在は「警察資料館」として一般公開されています。
当時の近代化の波を受けて建てられたこの庁舎は、地域の治安維持の拠点として重要な役割を果たしてきました。


「みやぎの明治村」の中にある警察資料館ってどんなところなの?名前を聞くだけでちょっとドキドキしちゃうんだけど…

はい、警察資料館は、旧登米警察署庁舎を活用した歴史資料館で、明治時代に建てられた貴重な洋風建築なんですよ。木造二階建てで、当時の擬洋風建築の雰囲気を色濃く残しています。まさに時代の証人のような建物ですね。

擬洋風建築ってなんだかカッコいい響きだね。でも、洋風っていっても、全部が西洋ってわけじゃないんでしょ?

その通りです。擬洋風建築とは、明治期に日本人の大工たちが西洋建築のスタイルを見よう見まねで取り入れて作ったもので、柱や窓のデザインに洋風の要素を取り入れつつも、構造自体は伝統的な和の技法が使われているのが特徴です。この建物も、外観のバランスや装飾にその工夫が見られます。

なるほどねえ…西洋と日本のハイブリッドって感じなのかも。で、警察資料館って、どんな展示がされてるの?

館内には、明治から昭和にかけての警察の歩みを示す様々な資料が展示されています。昔の制服や警棒、手錠、通信機器、さらには実際に使われていた文書や写真などもあり、警察の歴史がとてもよくわかるようになっています。

へえ…まるでドラマのセットみたい。そういうの見ると、自分も刑事になった気分になっちゃいそう。

実際にそういう気分を味わえるよう、留置場を再現したコーナーもございます。鉄格子や木製のベンチが配置され、当時の雰囲気を体験できるのです。訪れた方の多くが驚かれる展示のひとつですよ。

ええっ、そんなのもあるの!?それってちょっと怖そうだけど、逆に面白そうだなあ。でも、建物そのものにも興味があって…どんなふうに使われてたの?

この旧登米警察署庁舎は、実際に昭和40年代まで使用されていた庁舎で、地元の治安維持の要でした。当時の警察活動の中心地であり、数多くの地域の出来事に関わってきた建物です。それがこうして保存され、今では文化財としても価値が認められています。

時代を超えて、いまも地域のことを伝えてるってすごいことだね。こういう建物って、なんで残せたんだろう?

地域の方々の保存活動と文化財指定が大きな理由ですね。この建物は宮城県の有形文化財に指定されており、その保存と活用に地元の方々が力を注いできました。こうした努力によって、歴史の証言者として今も語り続けているわけです。

地元の人たちの思いが詰まってるんだね…。なんだかじーんとしちゃった。アクセスはしやすいの?

はい、登米町の中心部にあり、車でもバスでもアクセスが可能です。特に、仙台駅からの高速バス「とよま明治村」停留所で降りれば、徒歩ですぐのところにあります。入館料も一般300円とお手頃で、歴史や建築に興味がある方にはとてもおすすめの場所です。

お手頃なうえに体験もできて、しかも本物の歴史に触れられるって最高だね。地蔵さんの話を聞くと、どこもただの観光スポットじゃないって感じられて嬉しいな。

ありがとうございます。建物や展示物を見るだけでなく、その背景にある人々の思いや時代の流れに思いを馳せることが、歴史を知る楽しみでもあります。警察資料館も、そのような「感じる学び」の場所として、多くの方に親しまれているのです。

警察資料館だけでなく、登米の明治村として教育資料館や 水沢県庁記念館等 このエリア全体が明治の息吹を感じられる場所となっています。
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