石巻 鮎川の鯨細工(宮城県 石巻市)
鮎川は牡鹿半島で長く続いてきた捕鯨文化の中心地。そんな捕鯨の街だからこそ生まれる事のできた鯨の歯や髭を活用した鯨細工について紹介するよ
牡鹿半島って捕鯨文化で有名だよね!鯨の歯とか髭で作った加工品ってどんなものがあるのか知りたいんだけど、教えてもらえる?
牡鹿半島は古くから捕鯨の拠点として知られており、鯨を資源としてさまざまに活用する文化があります。特に鯨歯や鯨髭は、地域の工芸品や実用品に加工されてきました。
どんなふうに使われてたの?
まず、鯨の歯についてですが、これを彫刻や装飾品に加工することが行われていました。鯨歯に彫刻を施した芸術品が有名で、明治時代から昭和にかけては、お守りや装身具としても人気がありました。鯨の歯の中心を掘り出した印鑑や様々な彫り物をした置物等が作られています
彫刻とか縁起物ってなんかロマンがあるね!鯨髭はどんなふうに使われてたの?
鯨髭はとても柔軟性がありながら丈夫で、さまざまな用途に使われていました。伝統的には扇子やコルセットの骨組みに利用されたほか、牡鹿半島の地域では、細工を施して櫛や飾り紐の留め具などに加工されることもありました。美しく磨き上げられた鯨髭は、光沢があって高級感があるため、特別な贈り物として珍重されたのです。
なるほど!昔の人たちって鯨のいろんな部分をうまく活用してたんだね。そういう文化って今でも残ってるの?
現在では、鯨を捕獲する機会が減っているため、実際の加工品の制作は少なくなっていますが、牡鹿半島には捕鯨文化を伝える資料館やイベントがあり、歴史や伝統を学ぶ機会が提供されています。また、鯨をテーマにした工芸品やレプリカなどを製作して、文化を継承しようという動きも見られますよ。
今は文化として残していこうって感じなんだね。面白い話をありがとう!
牡鹿半島での捕鯨文化が生まれたのは1906年、今の日本水産株式会社が鮎川に進出したのを皮切りに当時日本にあった捕鯨会社12社のうち9社が進出したことから根付きました
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