青葉山ジャルダン(懐かしの宮城県)

青葉山ジャルダンは、1990年代に仙台市青葉区の青葉山に存在したアスレチック施設で、現在は廃墟となっています。

当時、子供会や家族連れに親しまれたこの施設は、自然の中で体を動かす場として人気を博していました。

現在でも、壊れた遊具が雑木林の中に残されており、往時の面影を垣間見ることができます。


ねえ、地蔵さん。ちょっと聞いてもいい? 昔、青葉山に「ジャルダン」って呼ばれてた場所があったって聞いたんだけど、どんなところだったの?

青葉山ジャルダンは、自然に囲まれた場所でして、昭和の終わりから平成の初めにかけて、仙台市青葉区の青葉山に存在したフィールドアスレチック施設でした。

アスレチックってことは、子供たちが遊ぶところなの?

山の地形を活かして、少し傾斜のある場所に遊具が点在していたので、まるで冒険のような気分を味わえたようです。周囲は木々に囲まれていて、四季折々の自然の表情も楽しめたのですよ。

具体的にどんなアスレチックがあったのかな?

木製の遊具や吊り橋を中心に様々な遊具が設置されています。丸太を組んだジャングルジムのようなものや、丸太を使った吊り橋 本格的な木の吊り橋もありました。挑戦と発見の連続で、子どもたちは一日中飽きることなく遊んでいたのですよ。

わぁ、それってすごく素敵な場所だったんだね。バーベキューとか芋煮もできたって聞いたんだけど、本当?

はい、本当ですよ。あの頃はまだ自然との距離が今よりも近くて、家族連れや地域のグループが集まって、バーベキューや芋煮会を楽しんでいました。秋になると、里芋の香りと薪の煙が山にやさしく漂って、それだけで季節を感じることができたのです。

わあ、いいなあ。想像するだけでおなかがすいちゃうね。しかも、キャンプもできたって聞いたんだけど……あの場所で寝泊まりできたなんて、まるで自然の中の秘密基地みたい!

子どもたちにとって忘れられない体験になったことでしょう。朝は鳥のさえずりで目覚め、昼はアスレチックで体を動かし、夜は焚き火を囲んで語らう。そんな時間が流れていたのです。

わぁ、それってすごく素敵な場所だったんだね。でも、なんで今はもうないの?

それは残念なことですが、時代の流れとともに施設の維持が難しくなってしまったのです。施設が閉鎖された後、遊具の多くは撤去されましたが、一部は壊れた状態で朽ち果てゆっくりと自然に還りながら残されています。

なんかちょっと寂しいね……でも、自然に還るっていう考え方も、なんだか優しい気がするな。昔のジャルダンを知ってる人にとっては、思い出の場所なんだろうね。あの頃の笑い声とか、木々の間にまだ残ってたりするのかな。

きっとそうでしょうね。記憶は風の中に、光の中に、そして足元の落ち葉の香りの中に、そっと残っているのかもしれません。思い出というものは、形がなくても、心の中で生き続けますから。

昭和の青葉山ジャルダンは、ただの遊び場ではなく、人と自然が深く結びついた「思い出の庭園」でした。

正確な場所については、今はわからなくなってしまっていますが子供たちの笑顔の記憶と合わせて残り続けるでしょう

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