ひころの里(宮城県 南三陸町)

江戸時代の旧家「松笠屋敷」を中心に、養蚕の歴史や手仕事体験が楽しめる文化施設だよ。
地元の食材を使った「ひころ膳」も人気で、自然に囲まれてのんびり過ごせるよ。
駐車場も無料で広め、5〜10月頃が特におすすめなんだって。

写真提供:宮城県観光プロモーション推進室

ねえ地蔵さん、「ひころの里」って名前がすごく素敵だと思わない?“ひかり”って意味もあるってどこかで見たんだけど、本当にそんな由来があるの?

はい、その通りです。「ひころ」というのは、この地域の伝統芸能である入谷打ち囃子に登場する曲目の一つでありまして、「光」を意味するとも言われております。この地に受け継がれる文化や人々の営みを象徴する言葉として、「ひころの里」と名づけられたようです。

ふうん、名前にそんな深い意味があるなんて、ちょっと感動しちゃうなあ。その場所って、昔から人がたくさん住んでたところなの?

ええ、ここは南三陸町入谷地区にありまして、かつては仙台藩の養蚕の拠点として大変にぎわった地域です。江戸時代後期には、地域の郷士である須藤家の住宅、つまり現在「松笠屋敷」と呼ばれている建物が建てられ、文化的にも価値のある場所でした。その建物を中心に整備された文化複合施設が、今の「ひころの里」になります。

へぇ〜、昔の人の暮らしがぎゅっと詰まってる場所なんだね。中はどんなふうになってるの?

「ひころの里」には主に三つの特色ある施設がございます。まずは、町の文化財に指定されている「松笠屋敷」。江戸時代の農家屋敷をそのまま保存しており、梁や囲炉裏などの建築様式が見どころです。

そして「シルク館」。こちらでは、南三陸の養蚕の歴史を紹介しており、織機や繭細工が展示されています。さらには、はた織り体験なども可能です。

もう一つが「ばっかり茶屋」と呼ばれる農家レストラン。地元で採れた食材を使った「ひころ膳」などの郷土料理を楽しめます。

うわあ〜、見るだけじゃなくて体験したりごはんも食べられるなんて、ちょっと小旅行にもぴったりだね。でも、見に行くとしたら、いつごろが一番いいの?

おすすめの時期は5月から10月頃です。周囲は四季折々の自然に囲まれており、新緑や紅葉、または秋の収穫の風景などが楽しめます。ただし、特定の花の開花時期については公式には案内されておりませんので、自然の景観全体を味わうという点でその時期をお勧めいたします。

なるほど、草花や山並みを眺めながらのんびりできるってことだね。行くときは、車で行っても大丈夫?駐車場ってあるのかな?

はい、駐車場は完備されておりまして、普通車であれば約50台、大型バスも3台まで駐車可能です。しかも無料で利用できますので、車で訪れる方にとっては便利かと存じます。

それはありがたいね〜。それと、開いてる時間ってどうなってるの?休みの日とかもあるのかな?

開館時間は季節によって異なりまして、4月から10月は午前9時から午後5時まで、11月から3月は午後4時までとなっております。休館日は火曜日で、祝日の場合は開館いたします。年末年始、すなわち12月29日から1月3日までは休館です。

うんうん、ちゃんと覚えておこうっと。そういえば、見学にはお金がかかるの?

はい、入館料が設定されております。「松笠屋敷」と「シルク館」の共通券で、大人は400円、高校生300円、小中学生は200円です。団体の場合は割引がありまして、大人320円、高校生240円、小中学生160円となります。

へぇ〜、すごく良心的な料金だね。歴史とか文化が好きな人にはもちろんだけど、のんびりした時間を過ごしたい人にもぴったりな場所だね。

おっしゃる通りです。「ひころの里」は、ただの観光施設ではなく、地域の人々が生活や文化を大切に守ってきた証そのものでもあります。体験を通じて、過去と現在、そして地域の温かみを感じていただける場所でございます。

ありがとう、地蔵さん。なんだか、ますます行ってみたくなってきたよ。ちゃんと予定立てて、おいしい「ひころ膳」も食べて、養蚕の歴史にも触れてみたいなあ。

そう思っていただけたなら、何よりでございます。訪れた際には、ゆったりとした時間の流れを、心ゆくまでお楽しみください。


昔の人のくらしが見られて、しかも繭から作る体験までできるなんてワクワクする!
「ひころ膳」っていうごはんも美味しそうだし、山にかこまれた場所ってだけで探検気分になれるよ。
駐車場もあるって聞いたし、家族で一日じゅう遊べそうだなぁ。

前の旅は↓ココだよ

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