鳴子ダム すだれ放流(宮城県 大崎市)

鳴子ダムのGW頃に行われる「すだれ放流」は、ダム上部から水が簾のように流れる美しい放流現象です。
観光的な見どころであると同時に、ダム設備の点検という実用的な役割も担っています。
地域の誇りとして、自然と共に生きる象徴的なイベントとして親しまれています。


ねえ、鳴子ダムって聞いたことある?なんか“すだれ放流”っていうのがすごいって聞いたけど、あれって何?

はい、鳴子ダムは宮城県大崎市にあるダムで、日本でも初期のアーチ式コンクリートダムとして知られています。“すだれ放流”というのは、ダムの上部から放水される様子がまるで簾(すだれ)のように見えることからそう呼ばれているんですよ。

簾って、あの竹でできたやつ?そんな風に水が流れるの?

そうなんです。放流の際には、ダムの放水口から細かく均等に水が流れ落ちるんですが、それがちょうど日差しをさえぎるすだれのように見えるんですね。特に晴れた日には光が水に反射してとても美しいですよ。

へぇ〜!それって観光としても見に行けるの?

はい、多くの方がその美しい光景を目当てに訪れています。特にダムの正面から見ると、水のカーテンが風で揺れて、本当に幻想的です。また、見学デッキや展望スペースも整備されているので、安全に楽しめます。

なんか、ただのダムじゃなくてアートみたいだね。でも、なんでわざわざそんな放流をするの?

よくぞ聞いてくださいました。実はこの放流、ただ見た目が美しいだけではなくて、ダム本体や放水設備の点検も兼ねているんです。つまり、観光と保守の両方の意味があるんですね。

なるほど〜、一石二鳥だ。でも、どうして鳴子ダムだけでそんなことやってるの?

鳴子ダムはアーチ式ダムで、水が流れる姿が特に映える構造になっているんです。さらに、地域の人たちやダムの管理者が“ダムをただの施設ではなく、地域のシンボルとして活かしたい”という思いで始めたのがこの“すだれ放流”なんですよ。

なんか、地元の人たちの気持ちがこもってるんだね。それ聞いたら余計見たくなった!

鳴子ダムで行われる“すだれ放流”には特別バージョンがありまして、その名も“レインボーすだれ放流”です。夜の闇の中で、放流される水がLEDライトに照らされて、まるで虹のカーテンのように見えるんですよ。

えっ、夜に水が虹色に光るの?どうやってそんなことするの?

ダムの上から毎秒2.5トンもの水を放流し、その水流に8基のLEDライトを当てて色を変化させることで、虹色の演出をしています。特に暗くなってから点灯されるので、自然の迫力と光の演出、動画では入っていませんが音楽との共演が合わさって、本当に幻想的な光景になります。

それ、めちゃくちゃ写真映えしそう!でも人多そうじゃない?

はい、以前は一般開放されていたのですが、見学者が非常に多くなり、周辺で交通渋滞や安全面の課題が出たため、2025年は見学方法を限定しています。ライトアップを見られるのは、事前に予約したシャトルバスツアーの参加者だけになっています。

なるほど〜。で、その“レインボー”って毎日やってるの?

「いいえ、非常に特別なイベントでして、基本的にはGW限定の開催です。今年(2025年)は4月28日だけでした。この限定感もまた人気の理由の一つですね。

そっか、ほんとに“特別な夜”って感じだね。地元の人たちの愛を感じる事ができたよ。

嬉しいお言葉ですね。鳴子ダムは、農業用水や洪水調整など大切な役割も果たしていますが、それ以上に地域の誇りでもあります。すだれ放流を通じて、“水の力”や“自然との共生”を感じていただけると思います。

ほんと、ただの観光じゃないんだね。行ったら何か気持ちも洗われそう!

まさにその通りです。鳴子温泉など周辺の観光地と合わせて訪れると、心も体もリフレッシュできますよ。

鳴子ダムの放流のもう一つの目玉のレインボーすだれ、2025年は1日限定でしたが来年以降はGWの目玉として服数日の開催予定とのことです。

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