勝山スケーティングクラブ(懐かしの宮城県)

勝山スケーティングクラブは、仙台市青葉区にあった屋内スケートリンクで1978年に開業し2009年に閉鎖されました。
リンクは56m×26mの規模で観客席もあり、荒川静香さんや羽生結弦さんら多くの選手が練習しました。


地蔵さん、この前ちょっと面白い話を耳にしたの。仙台に昔「勝山スケーティングクラブ」っていうスケートリンクがあったって。私はあまり詳しくないんだけど、どんな場所だったのか気になってしょうがないの。地蔵さん、教えてくれる?

はい、もちろんです。「勝山スケーティングクラブ」は正式名称で、そのままの名前で呼ばれていました。宮城県仙台市青葉区に存在した屋内型のアイススケートリンクで、1978年12月9日に開業し、2009年4月30日に閉鎖されました。

へえ、30年くらい続いていたんだね。屋内型ってことは、季節を問わず滑れたってこと?

その通りです。建物は2階建てで、1階部分が駐車場、2階にスケートリンクがありました。全天候型の屋内施設だったため、年間を通じて利用できたのが特徴でした。

なるほどね。そういう場所って、地元の人にとっては思い出の場所になりそう。どのくらいの規模だったの?

メインリンクの大きさはおよそ56メートル×26メートルで、観客席は約300席ありました。開業当初の1980年頃には年間でおよそ18万人が利用したと記録されています。しかし2000年代後半になると、利用者数は年間4~5万人程度に減少してしまったのです。

利用者が減ってしまったのか…。それで閉鎖につながったのかな。跡地はどうなっているの?

閉鎖後、建物は解体され、現在は商業施設の駐車場として使われています。

そうなんだ。なんだか少し寂しいね。でも、そこから育った人たちがいたんじゃない?フィギュアスケートって仙台が盛んって聞いたことがあるよ。

ええ、まさにその通りです。この「勝山スケーティングクラブ」からは多くの著名なスケーターが巣立っています。男子シングルの及川史弘、ペアでオリンピックに出場した荒井万里絵、そしてトリノオリンピックで金メダルを獲得した荒川静香、さらにはソチ・平昌オリンピックで連覇を果たした羽生結弦などがこのリンクを練習の場としていました。

わあ、すごい!本当に世界的な選手ばかりじゃない。あのリンクからオリンピックの金メダリストが二人も育ったなんて、驚きだよ。

仙台市はフィギュアスケートの名選手を数多く輩出してきましたが、この施設の存在が大きな役割を果たしていたといえるでしょう。

施設がなくなってしまったのは残念だけど、思い出や歴史はしっかり残っているんだね。ところで、スケート以外にも何か関連する施設があったの?

はい、同じ勝山の敷地内には「勝山ボウリングクラブ」や「勝山館」と呼ばれる迎賓館、さらに勝山酒造の旧蔵などもありました。また、近くには東日本放送が開局した時期もあり、この地域は長らく市民に親しまれる文化的な拠点でした。

そういう風に聞くと、ただのスケートリンクじゃなくて、町全体にとってのランドマークだった感じがするね。

その通りです。「勝山スケーティングクラブ」は単なるスポーツ施設ではなく、人々の思い出や地域の文化と深く結びついた場所でした。

うん、すごくよくわかったよ。教えてくれてありがとう、地蔵さん。なんだか行ったことがないのに懐かしい気持ちになったな。


オリンピック選手たちがここから羽ばたいたなんて、すごくワクワクするね。もし昔のリンクが残ってたら、自分も滑ってみたかったな。

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