バリハイセンター(宮城県懐かしの施設)

川崎町にあったバリハイセンターは、1973年開業の南国風スパ施設だったよ。
波の出るプールやショー付きの大食堂があって、当時はかなり人気だったみたい。
1999年ごろに閉館して、今はもう跡地も別の用途になってるんだって。


地蔵さん、ちょっと変わった場所の話を聞いたんだけど、宮城県の川崎町に昔「バリハイセンター」っていう施設があったって本当?

はい、本当です。バリハイセンターというのは、1973年の12月24日に宮城県柴田郡川崎町の釜房湖畔に開業した温泉リゾート施設でした。南国の楽園をテーマに設計された、非常にユニークな場所だったようです。

南国の楽園?なんだか素敵な響きだね。どうしてそんな名前になったの?

「バリハイ」という名前は、映画やミュージカルの『南太平洋』に登場する架空の島「バリ・ハイ」から来ています。当時の人々にとって「常夏の楽園」は憧れの存在でして、その雰囲気を東北にいながら味わえるようにという意図があったのでしょう。

へえ~。じゃあ中はどんな風になってたの?

施設は三つの建物から構成されていて、「バリハイ棟」「ラスベガス棟」「ホテル棟」という名前が付けられていました。中でも特徴的だったのが温水プールで、波が出る仕掛けになっていて、常に室温が30度に保たれていたそうです。最大で1,000人が同時に利用できたそうですから、かなりの規模ですね。

えっ、波が出るプール!?まるで今の大型スパリゾートみたいじゃない!

その通りです。当時としては先進的な設備で、多くの人に親しまれていました。さらに600人収容可能な大食堂もあり、タヒチアンショーなどの舞台演出も楽しめたそうです。植物も亜熱帯のものが配置され、視覚的にも非日常感を演出していました。

すごく本格的だったんだね!それで、いつまで営業してたの?

残念ながら1999年ごろに閉館しました。その後、2003年には建物が解体されています。閉鎖理由について公式な発表は見当たりませんが、時代の変化や経済的事情があったのかもしれませんね。

そうだったんだ…。今はもう何も残ってないの?

現在では当時の施設は残っておらず、跡地は産業廃棄物業者が所有しているとされています。一部には心霊スポットとしての噂もありますが、これはあくまでネット上の情報であり、公式な事故記録などは確認されていません。

心霊スポット…そういう噂って出がちだけど、なんだかさみしい話だね。でも、そんなに素敵な施設だったなら思い出に残ってる人も多いのかな?

ええ、ネット上にも当時訪れた方々の思い出話や写真がいくつか残っています。「楽園だった」「昭和の夢を感じる場所だった」という声もあり、懐かしむ人が今も少なくないようです。

そういうのを読むと、ただの廃墟とか心霊スポットじゃなくて、大事な思い出の場所だったって分かるね。今回も丁寧に教えてくれてありがとう。こうやって昔の場所を知るのって、なんだか時間旅行してるみたいで楽しいね。

そう言っていただけてうれしいです。過去の施設や文化を調べることは、その時代の空気や人々の価値観を感じることでもありますね。


南国みたいなプールがあって、昔の人たちがワクワクしながら遊んだ場所なんて、すごく面白そう!
今はもうないって聞くと、よけいにどんな風だったか見てみたくなるな。
もしタイムマシンがあったら、真っ先に行ってみたい場所のひとつかも!

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