末の松山(宮城県 多賀城市)
末の松山は多賀城市にある景勝地だよ 古今和歌集にも乗っている場所なんだ
末…の?松山?って何?
浦近く 降りくる雪は 白波の 末の松山 越すかとぞ見る
藤原興風が古今和歌集で詠んだ歌です
古今和歌集が編纂された頃に起きた貞観津波(869年)は多賀城を襲い その時の被災状況を詠んだ歌が二首古今和歌集に収録されています
その頃に歌われた場所が今も残っているの⁉
古今和歌集で収録された「末の松山」はその後も多くの歌人に読まれています
そして末の松山のイメージが確定した歌が13世紀前半の「小倉百人一首」で清原元輔が貞観津波の歌を詠みました
契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 波こさじとは
訳すと「末の松山が波をかぶることがないように 二人の愛も変わらないと涙しながら約束したよね それなのに…」となりますでしょうか
海を見ている女の人の情景が見えるようだね
その際の歌がこの末の松山は大津波がきても浸水することがなかったことを伝えています
2011年の東日本大震災の際にも末の松山に水が来ることはありませんでした
多賀城らしい歴史を感じるエピソードが現代に残っている場所だね
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