仙台駅 ステンドグラス(仙台市)
「杜の讃歌」

仙台駅にある「杜の讃歌」は、七夕飾りや伊達政宗を描いた大きなステンドグラスです。
市民公募で名前が決まり、昼も夜も綺麗にライトアップされています。
駅直結でアクセスも良く、駐車場もあるので観光にもぴったりです!


ねぇ地蔵さん、仙台駅にあるっていうステンドグラスのこと、最近少し気になってるんだけど、あれって正式には何ていう名前なの?

はい、「杜の讃歌(もりのさんか)」という正式名称でございます。1978年に設置されまして、東北新幹線の開業に向けて、仙台駅を訪れる多くの方に向けて東北の発展を願い、象徴として企画された作品です。

ふぅん、名前からしてちょっと詩的で素敵だね。設置されたのってだいぶ昔なんだね。その名前にはどんな由来があるの?

題名は公募で決められました。ちょうど藤崎百貨店の創業160周年を記念した催しとして市民から案を募集し、審査員の中には作家の井上ひさし氏もいらっしゃったそうです。最終的に「杜の讃歌」という名が選ばれ、仙台の「杜の都」という愛称と調和した、美しい名称となりました。

へぇ〜、そうやって市民の声で生まれた名前なんだ。それってなんだか、みんなの気持ちが込められてていいね。ところで、そのステンドグラスにはどんな絵が描かれてるの?

中央には仙台を代表する「七夕飾り」が大きく描かれ、その周囲には伊達政宗の騎馬像、そして松島の五大堂などが配されています。これらはすべて宮城の文化や自然を象徴する存在ですね。原画を手がけたのは山形県出身の洋画家・近岡善次郎氏で、制作にはフランスのステンドグラス作家ルイ・フランセン氏が監修に携わっています。

なんか、歴史や文化がぎゅっと詰まってるんだね。あ、でもやっぱりステンドグラスって光との相性が大事じゃない?いつ見るのがいちばんキレイかな?

おっしゃるとおりです。日中は自然光によって色彩がとても鮮やかに見えますし、夜間にはLED照明によって美しくライトアップされます。2008年の駅の改修の際に照明が刷新され、時間帯に関わらず幻想的な雰囲気を楽しめるようになっていますよ。

昼も夜も魅力的って、駅の中にあるのにまるでギャラリーみたいだね。それで、サイズはどれくらいあるの?

縦が約7.2メートル、横が約4メートルとかなりの大きさです。2階の中央口改札を出た正面の吹き抜けコンコースの壁に設置されているので、自然と目を引く存在になっています。

うんうん、そんなに大きいと待ち合わせにもぴったりだね。実際、待ち合わせスポットとしても使われてるの?

はい、まさにその通りでございます。駅の中心に位置し、華やかで目立つため、地元の方々にも観光客にも長年親しまれている定番の待ち合わせ場所です。ただし、特に土日祝日は混雑することが多いので、時間や場所をあらかじめしっかり決めておくのが良いでしょう。

なるほど〜、確かに週末は人も多いからね。行ったときはきっと、ステンドグラスを見上げて感動しちゃうと思うな。なんだか、仙台のことがますます好きになっちゃいそう。

そうですね。「杜の讃歌」はただのアート作品ではなく、仙台の歴史、文化、人々の想いがこもった公共芸術でございます。もし訪れる機会があれば、ぜひ静かに眺めて、そこに込められた願いや祈りを感じてみてください。

うん、ありがとう地蔵さん。丁寧に教えてくれてすごく嬉しい。仙台に行ったら絶対見てくるね!

七夕飾りや伊達政宗の絵が光でキラキラしてるなんて、絶対見てみたいな。
駅の中にあるし、夜もピカピカ光るって聞いたら、行くしかないよね!
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