仙台門松(宮城県)
仙台には門松も独特の形がありました。その門松について迫っていくよ!
ねえ、仙台門松ってどんなものも知ってる?普通の門松と何か違うの?
はい、仙台門松は宮城県仙台市を中心とした地域独特の正月飾りで、一般的な門松とはいくつか異なる特徴があります。まず、一番の違いは形ですね。 門松は三本の竹を束ねる形が多いですが、仙台門松は二本の三層に分かれた三階松を左右に配置し、松の上に笹竹を使用して人がくぐれるようにつなげます。門松の名の通り入り口に門のように配置された大きな仙台門松が特徴的ですね。仙台城の門松は3mから4mの大きさで見上げるような大きな門松だった事がわかります。
大きさはわかるけど、なんかちょっと色味が地味な感じがするね。理由とかあるの?
そうですね。この形には仙台藩の武士文化が深く関係しています。派手に抑え、質素で品位を重んじる武士の思想が反映されているんです。仙台は江戸時代に伊達家の城下町として栄えましたが、当時の武士たちは正月飾りも簡素ながら厳かな雰囲気を大切にしていたんですよ。
へえ、また、他にはどんな特徴があるの?
松の根元には鬼打木と言われる3枚から12枚前後の板や割り木で巻き付けられており、仙台城では3枚だったと言われています。この特徴的な門松は明治40年頃にはほとんど姿を消し、今ではほとんど姿を消しています。
え⁉見る事ができないの⁉
仙台市博物館が仙台門松について調査を継続して行い、いくつかの関連資料を発見し再現することができました。今ではお正月の期間にこの門松の再現展示を行っている施設があります。
そうだったんだ。お正月の仙台で絶対見てみたいな!
地域の伝統を感じられる素敵な風物の詩ですので、ぜひ実際にご覧になってみてください。
仙台城に門松を納めていた家は「御門松上人(おんかどまつあげにん)」と呼ばれていたそうですが、大きな材料を毎年集めるのには相当な苦労があったようです。
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