出島(宮城県 女川町)

宮城県女川町の出島は、橋で渡れるようになった小さな漁業の島です。
自然や歴史も豊かで、釣りや散策が楽しめる穴場スポットです。


ねえ地蔵さん、宮城県にある出島って、どんな場所なの?名前は聞いたことあったけど、詳しく知らなくて。ちょっと興味出ちゃったの。

出島は、宮城県牡鹿郡女川町に属する島で、読み方は「いずしま」です。本土から最も近いところでは約300メートルしか離れておらず、地理的にも非常に特徴的な位置にある島です。

なるほど、そんなに近いんだね!でもどうして「出島」って名前がついたの?何か意味があるのかな?

はい、この名前にはきちんと由来があります。「出島」という言葉は「内陸から前方に離れ出た島」という意味を持っておりまして、その立地を反映した名称となっております。歴史的には製塩業で栄えた時期もありましたが、その後資源の枯渇により漁業中心の島へと変化していきました。

ふむふむ、歴史もあるんだね!今はどうやって行くの?昔は船だけって聞いたことあるけど、今は橋があるって本当?

その通りです。かつては船でしか渡れなかったのですが、2024年12月19日に「出島大橋」が開通しました。全長は364メートルで、本土の女川町中心部から島へ車で直接渡れるようになったのです。これにより島のアクセスは飛躍的に向上しました。

すごい!橋ができたなんて、知らなかったなぁ。それで、出島ってどれくらいの大きさなの?

島の面積はおよそ2.63平方キロメートル、海岸線の長さは約14キロメートルほどです。最高標高は約87メートルとなっております。島全体が「三陸復興国立公園」にも指定されており、自然と共存する美しい環境が保たれています。

じゃあ観光にも良さそうだね。見どころとか、行ったら楽しめるところってあるの?

もちろんです。出島は、世界三大漁場のひとつ「金華山沖」に近いため、漁業が非常に盛んです。特にメバル、ウミタナゴ、アイナメ、ツブ貝などの海産物が有名で、銀鮭、ホタテ、ホヤ、牡蠣の養殖も行われています。また、縄文時代の貝塚やストーンサークル、薬師堂や永清寺、灯台など、歴史や文化を感じられるスポットも多いです。

歴史的な場所まであるんだ。しかも漁業もすごいってことは、新鮮な海の幸も楽しめるってことだね!

はい、そうですね。また、東日本大震災の際にはこの島も津波被害を受けましたが、現在は復興が進み、震災の記憶を伝える碑なども設置されています。そういった意味でも、訪れる価値のある場所かと存じます。

ちょっとしんみりするけど、ちゃんと記憶を伝える場所になっているんだね…。それで、気候はどうなの?どの季節が行きやすいのかな?

出島は黒潮の影響を受け、年間を通して比較的温暖です。雪も少なく、四季を問わず過ごしやすい気候とされています。釣りやダイビング、山野草の観察やトレッキングなど、自然体験を目的に訪れる方が多くいらっしゃいます。

へぇ~!海も山も楽しめるなんて、贅沢だなあ。

島は大きすぎず、徒歩でじっくりと巡るにはちょうど良い規模ですし、自然や文化を肌で感じながらの散策がよく似合う場所です。

ありがとう、地蔵さん!すごく丁寧に教えてくれて、出島のことが一気に身近に感じられたよ。今度ぜひ行ってみたいなって思った!

海も山もあって、魚もおいしそうだし、なんだか探検したくなる島だな!
橋を渡って行けるっていうのもワクワクするし、昔の遺跡とかも見てみたい!
出島って、ぼくの知らない「すごい」がいっぱい詰まってる気がする!
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