ずんだ餅の ずんだって何?

ずんだは宮城県の郷土の味で、枝豆をすりつぶして砂糖や塩で味付けした緑色のあんです。
「ずんだ餅」が有名ですが、プリッツやずんだオレなど新しい商品もたくさん登場しています。
仙台市を中心にお土産や観光の定番として親しまれ、今も広がり続けています。


ねえ地蔵さん、この前ね、宮城のお菓子で「ずんだ餅」っていうのを聞いたの。名前がかわいいなと思って気になっちゃって。そもそも「ずんだ」って何のことなの?

ずんだとは、枝豆をすりつぶして砂糖や塩で味付けした緑色のあんのことです。白いお餅にそのあんを和えるのが「ずんだ餅」で、宮城県を代表する郷土菓子ですね。

枝豆をつぶしたものなんだ。鮮やかな緑色のお菓子って、見た目からしてきれいだよね。でもどうして「ずんだ」って名前になったのかな。ちょっと不思議な響きだよ。

それにはいくつかの説があります。最もよく紹介されているのは「豆打(ずだ)説」といって、豆を打つ、つまりたたいてつぶすという方言の「豆打(ずだ)」から転じて「ずんだ」になったというものです。これは比較的有力とされています。

へえ、豆を打つっていう言葉がもとになってるんだね。他にも説があるの?

はい。他には「陣太刀説」があります。戦国時代に伊達政宗が戦の最中、陣太刀で枝豆をつぶして食べたのが始まりとされ、その「陣太刀(じんだち)」が訛って「ずんだ」になったという説です。また「甚太説」もあり、昔の農夫・甚太が枝豆をつぶして餅に和えたことから「甚太餅」と呼ばれ、それが変化して「ずんだ餅」になったと伝えられています。さらに古語の「糂粏(じんだ)」が訛ったとする説もあります。

いろんな話があるんだね。どれも物語みたいで面白いなあ。でも、確かに枝豆をすりつぶしてあんにするって、なんだか昔の人の工夫を感じるね。

その通りです。ずんだ餅はシンプルながら、枝豆の風味を活かした伝統の味です。宮城県ではお盆やお祝いの時などにも作られてきましたし、いまでは仙台市を中心に土産物としても広く知られています。

仙台といえば牛タンとか笹かまぼこってイメージがあったけど、ずんだ餅もやっぱり有名なんだね。観光に行ったら必ず食べたいなあ。

仙台市の駅周辺や市内の菓子店では、ずんだ餅やずんだシェイクなど、ずんだを使ったさまざまなお菓子が販売されています。枝豆のやさしい甘みと香りが特徴で、冷たいスイーツともよく合います。

ずんだシェイクっていうのもあるんだ!枝豆の香りとミルクが合わさるのかな。想像しただけで爽やかな感じがするね。

実際に人気があり、仙台観光では欠かせない名物の一つになっていますよ。ずんだは季節によって枝豆の味わいが変わりますが、加工されることで一年を通じて楽しめるようになっています。

なるほど。もともと家庭で作られていたものが、今ではいろんな形で広がってるんだね。文化が受け継がれてるって素敵だな。

はい。ずんだは単なる食べ物というだけでなく、宮城の人々の暮らしや歴史を映すものでもあります。語源に諸説あることも、その豊かな文化を物語っているといえるでしょう。

こうやって話を聞くと、ますますずんだ餅を食べてみたくなっちゃった。

仙台市をはじめ宮城県内各地で楽しめますし、お土産としても人気です。ずんだの鮮やかな緑とやさしい甘みは、旅の思い出を彩る一品になるはずです。

ありがとう地蔵さん。ずんだ餅のことがとってもよく分かったよ。今度町に行ったら絶対食べるって決めた!

どういたしまして。伝統の味を知ることは、人生を豊かにしてくれるものです。ぜひ味わってみてください。


ずんだって枝豆から作るなんてすごく面白い!餅だけじゃなくて飲み物やお菓子にもなってるなら、全部食べ比べてみたいな。

前の旅は↓ココだよ

Follow me!