金華サバ と サバ の違い

一般的なサバも秋から冬にかけて脂がのり美味しい魚ですが、身の大きさや脂の豊かさには個体差があります。
一方、宮城県石巻市・金華山沖で獲れた「金華さば」は、脂肪率が高く、大型で特に品質が厳選されたブランド魚です。
醤油をはじくほどの脂のりと濃厚な旨みが特徴で、希少性から高級魚として扱われています。


地蔵さん、ちょっと気になることがあるの。「金華さば」っていうサバを食べたって聞いたのだけど、普通のサバとどう違うのか、ぜひ教えてほしいな。

良い問いかけですね。金華さばというのは、宮城県石巻市の沖合にある金華山周辺海域で漁獲され、石巻港に水揚げされたマサバの中から、基準を満たしたものを指します。一般的なサバと区別され、ブランドとして確立されているのです。

ブランドのサバなんだね。名前に金華山が入っているのも素敵だなあ。どうして特別に扱われるようになったの?

もともと石巻市の仲買人が「金華サバ」と呼んで取引していたのが始まりとされています。その後、石巻魚市場がブランド化を進め、南三陸金華山周辺の海域で漁獲され、石巻港に水揚げされる大型で脂のりの良いサバを「金華さば」と定義しました。漁獲されたすべてが名乗れるわけではなく、品質や脂肪率などの基準を満たしたものだけが選ばれるのです。

基準があるんだね。どんな条件がそろわないと金華さばって呼ばれないの?

いくつかの特徴があります。まず漁獲の場所が金華山沖であること。そして石巻港に水揚げされること。さらに大型であること、一般には500グラム以上とされる場合が多いですね。脂肪率は目安として15%以上とされ、身にたっぷりと脂がのっています。また、品質を保証するために通し番号付きの認証シールが貼られることもあります。

脂が15%以上なんてすごいね。きっと食べたらとろけるような感じなのかな。普通のサバも美味しいと思うけど、そこまで違うのかな?

確かに一般的なサバも季節によって脂がのり、とても美味しいです。マサバは秋から冬にかけてが旬とされ、30〜50センチほどに育ちます。宮城県では9月から12月にかけて漁獲量が多い傾向があります。ただし金華さばはその中でも特に脂が豊かで、醤油をはじくほどの脂のりと表現されることもあります。味わいは濃厚ながら後味がすっきりしており、特別感があるとされています。

なるほど…ただのサバじゃなくて「幻のサバ」なんて言われる理由が分かってきた気がするよ。そういえば、いつ頃が一番美味しい時期なのかな?

金華さばの漁のピークは11月から2月頃とされています。この時期は寒さによって脂が蓄えられ、最も良い状態になります。

ちょうど寒くなる頃に食べられるんだね。宮城県の冬にぴったりのごちそうって感じ。そういえば、普通のサバと比べると値段もだいぶ違うのかな?

一般的なサバは広く流通し、スーパーなどでも日常的に購入できます。一方で金華さばは漁獲量が少なく、品質も厳選されるため高級魚として扱われます。石巻市では缶詰などの加工品にも用いられますが、希少性ゆえに数量が限られています。

缶詰になってもブランドって残るんだね。旅行で見つけたらお土産にしたくなっちゃうなあ。宮城県ってやっぱり海の幸が豊富なんだね。

その通りです。宮城県は三陸沖の豊かな漁場を持ち、石巻市の港は全国でも有数の水揚げ量を誇ります。サバはもちろん、サンマやカツオ、サケなども多く水揚げされています。その中で「金華さば」は特に地域の誇りとして位置づけられています。

教えてくれてありがとう、地蔵さん。サバ一匹にもこんなに奥深い物語があるんだね。今度宮城に行ったら、金華さばをぜひ味わってみたいな。

きっと良い体験になるでしょう。宮城県の海の恵みを味わうことは、土地の歴史や人々の営みを感じることにもつながりますから。


普通のサバも美味しいけれど、特別に選ばれた金華さばって聞くと、一度は本場で食べてみたくなる。
石巻市の港でピカピカの魚を見て、その中から金華さばが選ばれる様子を見学したらすごく面白そう。
「幻のサバ」と呼ばれる理由を、自分の舌で確かめてみたいな。

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