牟宇姫(宮城県 角田町)

牟宇姫の存在は、角田に残る歴史と文化を今に伝える大切な象徴です。
春のひなまつりや夏まつりでは、人と人の絆を結び、街に彩りを添えています。


ねえ地蔵さん、ちょっと聞いてみたいことがあるの。角田に「牟宇姫」っていう人物が、イベントとか観光にすごく出てくるみたいなんだけど、この人ってどんな人なのかな?伊達政宗の娘さんっていうことは知ってるんだけど、それ以上はあんまり分からなくて。

はい、牟宇姫は伊達政宗の次女でございます。慶長13年に仙台で生まれ、12歳のときに角田領主であった石川宗敬に嫁ぎました。そのため、角田の歴史や文化に深く関わり、今でも「角田の姫さま」として親しまれております。政宗との間に交わされた書簡も多く残されており、その存在は角田の歴史を語る上で欠かせない人物なのです。

へえ〜!そういう実物が残っていると、歴史がぐっと身近に感じられるね。雛人形がイベントに登場すると聞いたけど、それもやっぱり牟宇姫にちなんでるの?

はい、「かくだ牟宇姫ひなまつり」が春に開催されております。そこでは牟宇姫が持参したと伝わる雛人形の展示や、つるし雛づくり体験などが行われ、地域の人々や観光客が歴史と文化に親しめるよう工夫されております。単なる展示ではなく、「姫が角田に嫁いだ」その物語を追体験できる行事となっております。

なんだかロマンチックなイベントだね!春はひなまつりで華やかに、って感じがするけど、夏にも牟宇姫の名前を冠したお祭りがあるんでしょ?

ええ、「かくだ牟宇姫夏まつり」がございます。こちらは山車パレードや盆踊り、子どもパレードなど、多くの市民が参加できる賑やかなお祭りでございます。牟宇姫の名を冠することで、角田の伝統や歴史を意識しつつ、地域全体の絆を深める役割を果たしているのです。つまり、春は文化と歴史を「伝える」役割、夏は市民が一丸となって「盛り上がる」役割を担っていると言えましょう。

わあ、季節ごとに役割が違うんだね。ひなまつりは歴史を振り返る感じで、夏まつりは地域の活気を生み出す感じ。牟宇姫って、過去の人なのに今の人たちを動かす力を持ってるのがすごいね。

まさにその通りでございます。牟宇姫は角田にとって「歴史の象徴」であると同時に、「地域ブランドの核」でもございます。ゆかりの地を巡るウォーキングコースや郷土資料館の展示、書籍の刊行なども含め、年間を通じて角田の歴史や文化を支えている存在です。

うん、よく分かってきた!牟宇姫って、角田の人たちにとっては「昔のお姫さま」ってだけじゃなくて、今も街をまとめたり元気にしたりしてくれるシンボルなんだね。歴史と観光と地域のつながりを全部まとめる役割をしてるって感じ。

その理解でよろしいかと存じます。牟宇姫を通して角田の人々は自らの歴史を誇りに思い、外から来る人々には魅力を伝えることができます。つまり、牟宇姫は過去と現在をつなぐ架け橋なのです。

素敵だねえ。角田を訪れるときは、ぜひ牟宇姫のことを頭に入れて歩いてみたいな。

角田は歴史と今が一緒に輝いている、とても素敵な街ですね。
牟宇姫さまのおかげで街が生き生きしていて、実際に行ってみたくなりました。
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