みちのく潮風トレイル(宮城県部分を中心に紹介)

みちのく潮風トレイルは、震災復興の一環として作られた全長1,025kmの長距離自然歩道で、宮城県内では海・山・島の多彩な景色が楽しめます。
名取トレイルセンターなど拠点施設もあり、駐車場やキャンプサイトも整備されていてアクセスも便利です。
地図やガイドも用意されているので、初心者は短い区間からでも安心して歩けます。


地蔵さん、「みちのく潮風トレイル」のこと教えてほしいな。震災の復興に関わる道って聞いたけど、詳しく知りたいんだ。

はい。「みちのく潮風トレイル」これは環境省が進めた「グリーン復興プロジェクト」の一環として設定された長距離自然歩道です。背景には、2011年3月11日の東日本大震災からの復興を後押しする目的がありました。加えて、この構想はネイチャーライターの加藤則芳氏の提唱にも基づいております。震災で大きな被害を受けた三陸沿岸を歩くことで、人々や地域とのつながりを取り戻すことが意図されています。

なるほど…。名前の由来や背景が震災と深くつながっているんだね。宮城県内のコースって、どんな景色が広がってるの?

宮城県内のルートは多彩です。北部の気仙沼市から石巻市にかけては、唐桑半島や牡鹿半島、さらに金華山などのリアス式海岸が続きます。中部の石巻市から岩沼市南部では、奥松島や広大な砂浜海岸、貞山運河が見られます。そして南部の亘理町から山元町にかけては、なだらかな阿武隈山地の稜線や里山の風景が広がります。

わあ…海と山、そして島まで楽しめるんだ。アクセスの良さとかも気になるけど、例えばスタートや中継地点になってる施設ってあるの?

宮城県名取市には「名取トレイルセンター」という拠点施設があります。ここはハイカーの情報発信や展示、ショップなどを備えており、駐車場も完備しています。また、野営場としてテントサイトやオートキャンプサイトも整備されていますので、連泊しながら歩く方にも便利です。仙台空港にも近く、交通アクセスの面でも利用しやすい立地です。

すごく便利そうだね。ところで、このトレイルってどのくらいの長さがあるの? 宮城県だけじゃなく全体として。

全体の長さはおよそ1,000キロメートルを超え、日本最長級のロングトレイルです。国土交通省の観光庁の資料によると1,025キロメートルとされています。青森県八戸市から福島県相馬市まで、4県28〜29市町村をつないでいます。宮城県内もその重要な一部を占めています。

1,000キロ以上もあるなんて…すごいスケールだね。歩ききるにはかなりの覚悟が必要だろうけど、その分、景色や出会いも特別なんだろうな。

その通りです。歩きながら地域の文化や人との交流が生まれることも、このトレイルの魅力のひとつです。また、公式では「Hiking Map Book」や「Data Book」といった地図資料も発行されており、各区間ごとにA5サイズで約100キロ分の情報をまとめています。軽量で持ち運びしやすく、実際の歩行に適した設計となっています。

なるほど、道の魅力だけじゃなく、歩く人を支える準備もちゃんと整ってるんだね。話を聞いていたら、部分的にでも歩いてみたくなってきたよ。

はい。宮城県内だけでも変化に富んだ景観が楽しめますので、短い区間からでも十分に魅力を感じられると思います。特に名取市や亘理町周辺はアクセスも良く、初心者にも歩きやすい区間です。

ありがとう、地蔵さん。詳しく聞いたら、ますます興味がわいてきたよ。今度は地図を手に入れて、実際にルートを見ながら計画してみるね。

ぜひそうなさってください。事前の情報収集をしっかり行い、安全に歩くことが何より大切です。


海も山も島もぜんぶ楽しめるなんて、まるで冒険の道みたいでワクワクする!
名取の拠点からなら準備もバッチリできるし、地図を持ってちょっと歩くだけでも特別な景色に会えそうだ。
いつか全部歩ききって、この長い道の先に何があるのか自分の足で確かめてみたいな。

前の旅は↓ココだよ

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