仙台藩花山村寒湯番所跡(宮城県 栗原市)

宮城・栗原にある寒湯番所跡は、江戸時代に仙台藩が秋田藩との境を守るために作った関所だよ。
今も表門や役宅が残ってて、歴史と建築が楽しめる静かな見学スポット。
春から秋に開いてて、駐車場もあるからドライブがてら立ち寄るのにぴったり!

写真提供:宮城県観光プロモーション推進室

ねえ地蔵さん、宮城県の栗原市にある「仙台藩花山村寒湯番所跡」っていう場所、最近知ったんだけど、なんだか不思議な名前でちょっと気になってて。これってどんなところなの?

「仙台藩花山村寒湯番所跡」は、江戸時代に仙台藩が秋田藩との境を守るために設置した「境目番所」のひとつなんです。場所は現在の宮城県栗原市の花山地区にあります。

境目番所って、いわゆる関所ってことかな?

おっしゃるとおりです。ちょうど山を越えた先が秋田藩の領地でしたので、人や物資が行き来する道を監視する必要があったのです。この番所が置かれたのは、伊達政宗が岩出山に本拠を構えた慶長年間、つまり1600年前後からです。そして、明治初期の廃止令まで、なんと200年以上も続いたんですよ。

200年も!それって建物もそのまま残ってるの?

はい、一部は現存しています。特に「表門」や「役宅」と呼ばれる関所守の住居などが保存されています。表門は茅葺きの切妻造で、釘を使わず楔で組まれている伝統的な木造建築です。伊達家の家紋も掲げられていて、歴史の重みを感じさせますね。

素敵…!でも、どうして「寒湯」って名前がついてるの?なんだか温泉みたいにも聞こえるけど…。

それも鋭いご指摘です。「寒湯(ぬるゆ)」というのは、実際にこの地域に湧き出ている温泉の名前でもあります。ぬるいお湯、つまり温度があまり高くない湯が湧き出る温泉地で、その地名が番所の名前にも使われたのです。現在でも「温湯山荘」という施設がありますよ。

へぇ〜、歴史ある温泉地だったんだね。今も見学できるの?

はい、見学可能です。ただし、開館期間が4月から11月末までとなっており、冬季は休館です。開館時間は午前9時から午後4時30分までで、入館料も比較的お手頃です。大人は200円、子どもは100円。団体で行くとさらに割引があります。

春から秋にかけてってことね。紅葉の季節とか、すごくきれいそう…

その通りです。秋の紅葉と古建築の組み合わせは、まさに絶景です。また、建物内部には昔の暮らしを伝える展示もあり、関所がどんな役割を果たしていたのかも体感できます。

アクセスはどうなの?行ってみたいけど、交通の便が気になるな。

公共交通機関でのアクセスは少し難しいかもしれません。JRくりこま高原駅からタクシーで50分ほどかかります。かつてはバスもありましたが、現在は予約制の交通手段に変わっており、観光目的での利用はあまり一般的ではありません。ただし、自家用車であれば駐車場が完備されています。約30台が停められる無料駐車場がありますので、車で行かれるのが便利でしょう。

なるほど、自家用車での小旅行向きって感じかな。で、役宅の建物ってけっこう大きいの?

はい、かなりの規模です。桁行(けたゆき)23.19メートル、梁行(はりゆき)11.86メートルと、堂々たる二階建ての建物です。内部には書院造の座敷もあり、関所というより武家屋敷に近い立派な造りですね。

うわ〜、想像以上に立派…。ちょっとした武士の暮らしを垣間見れそうな場所なんだね。

ええ、現存する江戸時代の関所遺構としては全国的にも希少で、とても貴重な文化財です。歴史を学びながら、建築の魅力も楽しめるスポットですよ。

ありがとう地蔵さん、すっごくわかりやすかった!ちょっと足を延ばして訪ねてみようかなって思ったよ。

ぜひ、そうなさってください。歴史の空気を感じられる、静かで心落ち着く場所です。


昔の関所がそのまま残ってるなんてワクワクする!
お侍さんがいた時代にタイムスリップできそうで、ちょっと冒険気分だね。
秋の紅葉と一緒に見たら、きっとすごくカッコいい景色に出会えるはず!

前の旅は↓ココだよ

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