ブルーインパルス(宮城県 松島基地)

ブルーインパルスは航空自衛隊第11飛行隊による展示飛行部隊で、精密な編隊飛行やスモーク描画が特徴です。
松島基地を拠点に全国の航空祭や国家イベントで活躍しています。

「写真提供:宮城県観光プロモーション推進室」

ねえ地蔵さん、最近ちょっと気になってたんだけど、ブルーインパルスってよく話題になるよね?テレビとかでも飛んでる映像見るとすごくかっこよくて。あれって正式には何ていうの?

はい、正式名称は「航空自衛隊 第4航空団 飛行群 第11飛行隊」といいます。通称「ブルーインパルス」と呼ばれていますが、これは愛称なんです。この名前は1960年に発足した「空中機動研究班」がルーツで、青と白の機体塗装とともに「ブルーインパルス」という愛称が定着しました。意味としては「蒼い衝撃」というニュアンスが込められているようです。

そうなんだあ!名前にもそんな歴史と意味があるんだね。じゃあ、ブルーインパルスってどんなことをしてる部隊なの?演技とか飛行機のことももっと知りたいな。

ブルーインパルスは、主に展示飛行を専門とする部隊です。航空祭や国の式典、大規模なイベントなどで、美しい編隊飛行を披露します。特徴的なのは、空中にスモークを使って五輪マークやハート、星といった形を描いたり、ぴったりと並んだ状態での精密な機動飛行を見せたりするところです。

使用機体は現在、国産の中等練習機「T-4」です。全長約13メートル、全幅は約9.9メートル、全高は約4.6メートルで、最大速度はマッハ0.9にも達します。英国の「レッドアローズ」などと同様の規模のチームといえます。

T-4って初めて聞いた!日本製なんだね。なんか誇らしいなあ。ブルーインパルスの飛行って、いつどこで見られるの?見頃の時期とかイベントとかあるのかな?

はい、主に春から秋にかけて、全国各地で開催される航空祭が見頃です。特に有名なのは、宮城県東松島市にある松島基地の航空祭ですね。ここはブルーインパルスの本拠地でもありますので、特別な展示飛行が見られることもあります。

今後の注目イベントとしては、2025年8月31日に開催予定の松島基地航空祭、そして同年の大阪・関西万博での展示飛行が大きな話題となりました。五輪や万博などの国家的イベントでは、特別な飛行演出が行われることが多いので、注目されています。

わあ、航空ショーなんてやってるんだ。行ってみたくなっちゃう!でも、混みそうだし、車で行けるのかな?駐車場ってあるの?

それはとても大切なポイントですね。松島基地周辺には、正門東側に100台程度の無料観覧駐車場があります。ただし、松島基地の航空祭当日は、基地内に駐車場が用意されないので注意が必要です。

臨時駐車場や、JR矢本駅から徒歩で約15分という立地ですので、公共交通機関の利用も推奨されます。

万博のような大規模イベントでは、基本的に会場内に駐車場はなく、公共交通機関やシャトルバス、パークアンドライド方式の利用が勧められています。渋滞回避のためにも、事前のアクセス確認が重要です。

うーん、ちゃんと計画して行かないとね。でも、その分、見る価値ありそう!地蔵さん、ブルーインパルスって、ただの飛行機ショーじゃなくて、歴史や意味が詰まってるんだね。

その通りです。たとえば1964年の東京オリンピックでは、開会式当日に空に五輪マークを描いて、世界中の注目を集めました。また、1970年の大阪万博でも同様に展示飛行が行われ、日本の航空技術と自衛隊の存在を国民に印象づける象徴的な役割を果たしてきました。

展示飛行は単なる娯楽ではなく、安全技術、連携力、そして平和の中でこそ成り立つ空の芸術とも言えます。ブルーインパルスを見ることは、そうした想いに触れる機会でもあるのです。

なるほど…。ますます見てみたくなっちゃったよ。地蔵さん、いっぱい教えてくれてありがとう。今度行くときは、ちゃんと情報調べて、計画立てて楽しむね!

それが一番です。飛行ルートや天気予報、当日のスケジュールを事前に確認しておけば、より感動的な体験ができるはずです。何かあれば、いつでもお手伝いしますよ。


東松島町ではクラウドファンディングにてブルーインパルスの退役機体を道の駅東松島に常設展示するためのプロジェクトを行っており、9月30日まで寄付を受け付けています。

ブルーインパルスの現行機T-4は国内に4機の展示がされており、東松島の道の駅に展示がされると5機目の展示となります。

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